無駄じゃない趣味なんて面白くない

※あんまり纏まりの無い文章です。


改造しなくても300km/h出るバイクや最高出力200馬力のバイク。そんな高すぎるポテンシャルを持ったバイクを持って意味があるのか。無駄じゃないのか。そもそも何でバイクに乗るんだ? 車の方が安全で寒い思いも暑い思いもしなくていいだろう?

なんて訊かれても、理屈を捏ね回して返せるはずなんてない。答えなんかないんですよ。

いよいよ、明後日の土曜日は三代目愛車となるNinja 1000(キャンディファイアレッド×エボニー)の納車だ。しかも大安吉日ときた。天気は曇り時々雪とか言ってるが、よっぽどの天気じゃなけりゃ迎えに行こうと思ってる。
そんなNinja1000、手もとの資料によると最高速度288km/hまで計測できるそうだ。そして最高出力は136psである。そんなバイク、扱いきれるか?

自慢気に語るけど、ゼロヨンで何秒だとか、そんな細かい数値は乗り手次第。そんなもの憶えて何になる。

バイクの性能は否定せんよ・・・
だがな そのポテンシャルを常に誇示せねばならないような強迫観念は
つまりが人間が機械に振り回されてるとは思わんかね!?

東本昌平「キリン」1巻 ←モーターマガジン社「RIDE」でフルカラー再連載中)

答えに困って「乗ればわかる」だとか「答えなんか無い」だとか言っても、乗らない人、興味のない人には苦し紛れにしか聞こえないだろう。でも本当に答えようがないのだ。

どうしてバイクに乗るの?
ー得も言われぬ爽快感があるからだ。
バイクじゃなきゃ駄目なの?
そうだ。バイクじゃなきゃだめだ。
こんなに危険なのに?
無謀な運転ばかりしてるわけじゃない。
そんな大きなエンジンが必要なの?
120km/hしか出ないバイクで100km/h出すより、200km/h出るバイクで100km/h出す方が安全だ。余裕があるとはそういうことだ。

理屈じゃない。誰かに凄いって認められたいからとか、モテたいからとか、そういうのでもない。バイクに乗るキッカケはそんなんでも良いかもしれないけれど、一人、知らない道を走って、満点の夜空を眺めて、時には雨音の喧しいテントの中で夜明けを待って、生きてるオレかっけーとか自己満足できりゃいいんだ。無駄だって? 無駄で上等。ハタから見たら無駄じゃない趣味なんて面白くない。無駄を満喫するのが趣味。無駄に大きなバイク?上等じゃないか。


バイクに乗り続けることを誇りに思う。-RIDE-