Panasonicの三洋電機買収、狙いはやっぱり電池。

パナソニック、三洋電機買収交渉へ 年内合意めざす

 パナソニック(旧松下電器産業)は三洋電機を買収する方針を固め、三井住友銀行など三洋の主要株主3社と11月中にも交渉に入る。三洋株の過半を取得する案が有力で、年内の基本合意を目指す。三洋の電池事業を取り込み成長を加速するのが狙いで、合意すればパナソニックの年間売上高は11兆円を超えて国内最大の電機メーカーになる。電機大手同士のM&A(合併・買収)は初めて。米金融危機で世界経済が急減速するなか、大規模な産業再編が動き出す。

 三洋は三井住友銀、大和証券SMBCグループ、米ゴールドマン・サックスグループの金融3社が大株主になっており、三洋の優先株を計4億3000万株弱保有している。パナソニックは近く3社と交渉に入り、三洋の資産査定に着手する見通しだ。 (07:00)

まず突然関係ないけれど、昨日は勢いでiPhoneの新サービスは無線LAN開放こそが目玉だー!なんて書いたらすんごいPV数が増えた。ビビった。Panasonicの社歌ができたけど、そういえば社歌とか校歌を覚えてるかどうかって所属への愛着に比例するかも…という話以来のヒットとなった。PV数なんて書き手の自己満足でしかないんだけど、とにかくここに辿り着いた皆さんと拾ってくれた方々に感謝。

さ、本題。

パナソニックにあって三洋電機に無いもの。電池。つまるところeneloop。最近、エネループのパチモン(関西弁でパクリ、模倣品のこと)、パナループなんてのがあるそうだが、パナソニックとしては明らかにパチモンのパナループは恥ずかしいからさっさとeneloopの名前で売りたいハズ。

パナソニックと電池といえば、オキシライド乾電池東工大鳥人間コンテスト用飛行機の動力にした実験があまりにも有名。また最近ではevoltaでグランドキャニオンを登る実験がTVCFとして流れた。そんなこんなで、ここんとこパナソニックは電池に力を入れているのがよく分かる。

PanasonicはENEOS燃料電池の開発をやっている。産業用じゃなくて、家庭用を主としているようだ。三洋電機はというと、太陽電池の優良メーカーでもある。これで家庭用電力源として、太陽電池燃料電池で一気に攻勢をかけるだろう。

引用した記事にもあるけど、パナソニックの狙いは最近力を入れている電池を一気に成長させること。白物家電は二の次なんだろう。家電業界のM&Aは初めてのこと。これからの動向に目が離せない。



あと、パナソニックは「電機メーカー」じゃなくて「家電メーカー」。もっというと「総合家電メーカー」だと思う。電機だとどうしても重電もやってるメーカーのように見える(そう言う意味で、日本の電機メーカーって日立、東芝、三菱電機くらいしか思い浮かばんのだが)(弱電も重電もと言う意味で)。