ワンセグ？ 絵文字？ 違う！iPhone新サービスの目玉は無料Wi-Fiだ!!
ソフトバンク、iPhone 3G用充電・ワンセグチューナーを12月中旬以降に提供
また11月4日からiPhone用に、公衆無線LAN「BBモバイルポイント」を無料で使えるようにする。BBモバイルポイントは現在、マクドナルド、JR駅構内、空港内ラウンジ、Yahoo!カフェなど全国約3,500カ所で展開している。
同サービスは、申し込み不要で、BBモバイルポイントのエリア内でアカウントを設定するだけで利用できるようになる。12月1日から2回目以降の接続でIDアカウント、パスワードの入力なしにサービスが利用できる自動接続に対応する。
いろんなところで言われてるように、iPhoneはケータイではない。言うなれば電話もできる新種の情報端末。既存のケータイとは全く別ものなのに、やれおサイフケータイが使えないだの、ワンセグが見れないだの、顔文字が使えないだの言うのはお門違いというもの。ケータイじゃないからケータイと比べようがないのである。
とはいえ、顔文字はソフトウェアの問題でそのうち何とかなるだろうと思ってた。ワンセグとおさいふケータイは無いな、と予想してたんだが、ワンセグは別のハードを接続or Wi-Fi（IEEE802.11g/n）飛ばして視聴という、文字通り飛び道具は予想GUY。
それにしても、ケータイでテレビなんか見るか？ 僕のケータイは920PというPanasonic製のやつで、Softbank初のVIERAケータイと謳われていたやつなんだ。ワンセグなんて買ってしばらくは少々見てた気がするが、ここ数ヶ月、ろくに使ってない。だって、テレビで見るものが無いから。まあこれはテレビを見る習慣が無いからなんだろうけど。それよりも狭義のインターネットで笑い飛ばすくらいがいい。
そんなわけで、インターネット(笑)のヘヴィユーザ(笑)に属する身からすれば、少々早くなったとはいえPCでのネットサーフィンに比べ通信速度が雲泥の差のケータイでネットはどうも使い辛い。フルブラウザも出来るが、定額料金が上がってしまう（通常定額4200円→フルブラウザ使うと定額料金2000円アップ）し、「フルブラウザ」と言っときながら通信容量やら動画やらがいろいろ制限されているなかで、わざわざケータイでPC並みのインターネットとはいかない。
ところが！
11月4日から申込不要、自分で設定するのみでYahoo!の公衆無線LANがタダで使えるというのだ。
マクドナルド全店…とまでは言わないが、かなりの店舗でタダで高速で、容量制限も気にせず使えるのである。iPhoneの真骨頂ではないか。ソフトバンクの公衆無線LANが無料になり、また最近あちこちに増えているホットスポットでネットができるということは、極端に言えば、パケット通信はメールのみという使い方ができるんじゃなかろうか。
ワンセグと顔文字対応ばかり注目されている今回の新サービス情報だけど、本当に革命的なのは無線LANの開放なのである。何だかんだで制限のあるパケット通信でなく、Wi-Fiでサクサク使うこと。そしてキャリアであるソフトバンクは、パケット通信に課金せず、公衆無線LANを無料で開放することを決めた。料金体系…というかビジネスモデルが変わってくるだろう。メールやちょっとしたアクセスは既存のケータイと同じ通信手段で、使い込むならホットスポットで、と使い分ければ少しはパケ代の節約（二段階定額の低い側に抑える）ができるかもしれない。
強引にまとめると*1
- 本当にiPhoneを使いこなす人はワンセグと顔文字はさほど必要ではない
- そもそも、いわゆるケータイと別ジャンルの情報端末だから比べることが無意味
- それよりもソフトバンクの資産(?)でもあるYahoo!BB のホットスポットを無料開放したことが興味深い
- 無線LANにより、「ケータイだから」という理由だけでできなかったことができるようになる
- 無線LANこそが、Appleの求めていた携帯電話の形態
- 書き忘れていたけど、Appleは「ケーブルの撤廃」を一つのデザインポイントとしている（ex. AirMac、MacBook Air）
- 無線LANにより、ますますiPhoneはケータイではないということが明確化してくる
ということを言いたかった。うん。
と、iPhone欲しいけどいま使ってる機種の割賦がまだまだ終わらんので指を銜えて妄想するのである。
