ホームレス中学生を観に行ってきた

小池徹平ファンの方、見ない方が良いです。ファーストシーンからいきなりやってくれます。

何となく話題だったから、笑い飛ばすつもりで買った「ホームレス中学生」原作田村裕。初めのうちは笑えたけど、最後のまとめ方がうま過ぎるというか、事実は小説より奇なりなんていうけどどこまでホントでどこまでウソか分からんような…そんな本。以上、一段落感想文。

いつの間にやら200万部?突破というベストセラーとなり、ベストセラーの本は映画化かドラマ化のどちらかになるのは今に始まったことじゃないけれど、ホームレス中学生も見事映画化。早速、観に行ってきた。

一言で切り詰め切り詰めて書けば「笑いあり涙ありの人情物語」。何も深いこと考えることもないし、笑えるし、ぐっとくるところもある。



<<以下、ネタバレにつき閲覧注意>>





本のどこまでが映画化されたか

あくまでホームレス「中学生」ということだったらしく、本では高校に進学してからNSCに通い、川島氏と麒麟を結成するあたりも描かれていたけど、この映画では解散から中三直前まで。というか中2の夏から秋?期間としては短いけれど、家を失って、一人で公園で暮らし始め、ウンコの神様と呼ばれ、兄姉と再会し3人で暮らし、家出して帰ってくるという最も濃い数ヶ月。その間にちょっと大人になった田村裕の物語。
その内容は…エンドロールに「原作を元に再構成しています」。限られた時間の中で本1冊分、人生数年分を詰め込むなんて無理だわな。また、切り取られた時間の中でさらに脚色も多少あり。「原作こそすべて派」には物足りないかと。僕は気にしない派。むしろ原作に忠実な映画ってほとんど無いもんだと思ってる。

ロケ地であれ??

垂水(神戸市)の地名が入った交番があったり、阪急電車が走ってたりで、ちゃんと大阪近辺でロケしてるようで、コンビニに「大宮」…って埼玉??それとも同名の地名が大阪にもあるのか??

小池徹平、トイレとか風呂とか

脱ぐ。一緒に行った人曰く「イメージ崩れたわ。ギャップありすぎ。でもかわいい」どっちやねん。

大阪弁

出演者は関西人が多い(らしい)。全くとは言わないが、ほとんど違和感なし。おばちゃん2人もイメージするいかにもな「大阪のおばちゃん」。あたり前田のクラッカー。尚、エンドロールに「方言指導」として数人あがっている。

麒麟の声低い方

本編は中学生の時。で、いきなりエピローグでは「今年で19歳になります」と。高校〜NSC入学まではカットでNSCの卒業公演で漫才をやっている。そのときに出てきた川島役の声が高い。敢えて重低音にしなかったのは、田村役を猿顔から程遠い小池徹平としたのにも通じるような(完全再現には拘らなかった?)。そこ突っ込むとこじゃないか。

その他

池脇千鶴:年変わらん(Wikipediaで見たら1つ違った)のに女子高校生役にはまる。さすが。
隣に座ってた小学生:小さい声でも喋るな、気が散る。あとトイレはこっそり行ってくれ(本作には関係ない)

原作本や松本人志のすべらない話で知ってて、「ここでコレがでてくる」って分かっていても笑える不思議。深いことは考えてはいけない。どこまでホントだとかここはウソや!とか、脚色しすぎ!とかそんなことは気にしない。