ノートPCのトラックパッドにボタンは要るのか

ノートPCというかモバイルPCというか、折り畳みPCと言っても差し支えないような気がする昨今。
自分専用PCは、これまでIBM製 ThinkPad→Sharp製Mebius→Apple製iBookと、そういえばずっと"折り畳みPC"だ。そんなにスペックを求めるほどのことはしていないし、不自由は感じないし、何よりさっさと片付けて狭い部屋を少しでも広く使えるような気がするからノートPCを使っている（…が、次に買い替えるならiMacだな）。

ノートPCにマウス代わりについているのがトラックパッド。ずーっと昔はトラックボールで、丸っこい球がキーボード手前側、今のトラックパッドの位置に埋まっていた時代もあった（実家の倉庫で眠っている）。IBMのThinkPad、レノボに代わって今はどうか知らんけど、ThinkPadはキーボードのGとHとBの間に埋まっていたトラックスティックとかいう例外もあるが、現時点で大抵はトラックパッドが採用されている。そしてほぼ例外無く、左クリックの代わりにパッドをタップすることで操作できるようになっている。さらに、メーカーによれば、パッドの右隅をタップすれば右クリックに相当させることができる。

Appleはというと、iBook G4の場合、タップ＝通常クリック、2本指で撫でる＝スクロールに対応している。さらにOSをLeopardに載せ替えてからは、1本指タップ＝通常クリック（左クリック）と2本指でスクロールはそのままに、2本指タップが右クリックとして反応するようになった。

そもそも、自宅でノートPCを用いるとしても外付けのマウスを買って使う場合が多いわけだし、その方が効率的と思う。マウスはそう高い買い物ではない（一部のマウスは1 万円以上するか）。トラックパッドを使う機会なんぞ、iBookを外に持ち出すとき以外は無い。持ち出すといっても近所のマクドか駅近くのスタバである（無線LANが使えるので、コーヒー飲みながら優雅に「出来る男」をアピールするのである）

ということで、ボタンを使わなくても左右クリックやスクロールが出来るんだからノートPCにボタンは要らないんじゃないか。というのが持論である。

…と今だから言えるが、今度出たMacBookは見事に「ボタン無し」。しかも2本指だけでなく、３本指や４本指での操作について個別に動作を割り当てることができるという。AppleはiPod TouchとiPhoneで複数指の操作についての技術を確立したそうだ。
今後、トラックパッドのボタンは廃止される方向にあるんじゃないか。複数指の操作についてAppleが特許を取ったなら別の方法が出てくるかもしれないけれど、正直言って、iBook含め、トラックパッドのボタンは使い易いとは思わない。機能さえ満足すれば良いわけで、他にもやり方はあるはずだ。