魑魅魍魎 / 陰陽座:鎮魂の歌が名曲過ぎる

魑魅魍魎

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はてなダイアリー引っ越し(Restart、いやRebornかも)後、CDレビュー第一弾はこれに決定。純和風妖怪メタルバンド、陰陽座の最新アルバム。先月発売。

ずっと前に陰陽座は良いぞー、という話だけは聞いたことがあったが、実際にアルバムを手に入れてまともにじっくり聴いたのは本作が初めて。古語を散りばめ、カタカナ外来語を一切使わない歌詞に欧州ウケしそうなヘヴィなサウンドという不思議なコラボレーション。専業女声ボーカル+兼業男声ベースの組み合わせってNightwishみたいだなあとちょっと思ったが、Nightwishほどシンフォニックな感じはない。HR/HMの中でも正統派なサウンド。ドイツなんかでウケそう。

化粧とか衣装とか、男声ボーカル(ba.兼業)の歌い方とか、ヴィジュアル系の延長の気がしないでもないけれど、うねるベースにザクザク刻むギターに、やっぱりメタルなんだなと。

女声ボーカル(vo.専業)は「ゆりかごから墓場まで」の噂通り、歌がうまい。何といっても「鎮魂(たましずめ)の歌」。柔らかい歌い方から始まるけれど、歌詞の情景によっては強く歌ったり、表現力が巧み。京極夏彦の小説が映画化されたら主題歌、エンディングテーマになりそうな。

ほかにもニヤリとしてしまうフレーズなんかがあって、結構楽しめるアルバムだ。