Nojima Fasarm Type-SCで牙を剥く / ZRX1100ついにマフラー交換

*都合により別blogより移植
さっさとインプレ読みたい方はここをクリックしてジャンプ。

これまでのんびりスイスイ系ツアラーというコンセプトの元、基本的にノーマルで乗る主義だったんだが、どういう風の吹き回しかマフラーを換えた。
高いパーツを使い、改造費に何十マン、何百マン使ったと嬉々として薀蓄を垂れるだけの盆栽先生にはなりたくない。

かといって、後付の言い訳も甚だカッコ悪いし、いまさらバイクの命題である「最高速論」を語る気も無い。

*日本の公道では法規上100km/hまでしか出せないのに300km/hを越すポテンシャルは要るのか? という問いかけ。禅問答みたいなもんで、答えは無い。要るという答えも要らないという答えも間違ってはいない。何故要るのか? 要らないけれど欲しいだけなのか? バイク乗りは時に哲学家になり、夢想家にもなる。

今までさんざん「俺は基本的にノーマルで、バイクのカスタムはしない」なんて言いながら、シートを替えバックステップにして、時計をつけて、ETCつけて、リアキャリアつけて、ちゃりんこベルつけてetcなんてやってたら、ついに日本の自衛隊みたいになってしまった(政府がどんなに「軍隊じゃない」「戦力ではない」「自衛のため」なんて言ってるけどハタからみりゃちゃんちゃら可笑しいわけで)。ここで僕が「これは基本的にノーマルだ」なんて叫んだところで、周りはあらそうですか、程度のことだと思う。

これを言っちゃあおしまいだけど、バイクなんざ趣味で乗るもんだ。(人に迷惑かけなければ)自分がそれど善しとする方向であれば、いいじゃないか。


と、これまでの持論を根底からひっくり返しつつ、マフラー換えました。

ここまで書いて、マフラー替えるのに理由はいらん。とも思った。だっらた書くな。



価格の自慢をする気はなくとも、マフラーというのはそんなに安い買い物ではない。ZRX1100/1200R/1200S用のマフラーは結構いろんなところから出てるけれど、それを一つ一つ確かめることはできない。周りにバイク乗りがいて、試乗させてくれればいいんだけれど、そういう環境ではない。

最後の決めてはクチコミとかバイク屋の話とか、インターネッツ(笑)の書き込みということになる。

そして固定観念(こらこら)
ZRX1100といえばノジマなのである。但し、レースでの実績。トータルコンセプトである「のんびりスイスイ系ZRX1100ツアラー化計画」に合致するかどうか。

結局は噂話の寄せ集めでしかないけれど、どうやらノジマは高回転型。中高速におもきを置くタイプ。現状、ZRX1100@ノーマルで低速のパワーに不満はない。高速道路で、もうちょっと低い回転数で走れれば振動が少なく楽だろうな、と思ったことはあった。

中高速型といえども低速域のパワーが削られるわけではない。グラフ描いてああだこうだウンチクを垂れるつもりはないからザクっと書くと、中高回転域をぐぐっと持ち上げる。そして全体として扱い易く谷がない(と思う)。

金銭的にNojima Fasarm Proは無理。機械曲げのFasarm Sを選択した。エキパイはチタン製。継ぎ目無く、見た目も良い。サイレンサーはチタンとカーボンを選べるが、チタンにした。Fasarm Sは焼き入れの色づけを一切していないので、チタンのあの色が好きだと言う人には奨められない。なんでチタンかというと…在庫があったから。それと見た目だ。


ここからインプレッション。買ってすぐなので主観たっぷり。

  • 音:93dB(新規制値適合)。1998年製なので排気音の規制が掛からないモデルだが… 意外と音が大きく感じた。ノーマルが大人し過ぎたから? かなり重低音の図太い音。音質は良い。
  • 重量:ノーマルマフラー12.6kgに対してノジマファサームSは5.8kg。この差はでかい。ノーマルでは走行中両手を離すとマフラーの重みで右に傾くが、そんなことがなくなる。7kg近い減量で運動性能は格段に上がった。
  • 街乗り:大差無し。強いて言えば前述の7kg近い軽量化による取り回しの良さがプラス。
  • ワインディング:おもろい。やっぱりここでも軽さが目立つ。さらに4-1の割には滑らか、と言われてるだけあって、他のリプレイスマフラーとは比べたことがないから分からんけれど、少々雑なアクセルワークでも着いてきてくれる。もちろんしっかりとコントロールすれば操る面白さが身にしみて分かる。
  • 高速道路:スカッと走れる。加速感と音で「いかにもリッターバイク」
  • エンジンブレーキ:ノーマルではギクシャクしてた(ちょっと強過ぎた)が、排気の抜けがよいせいかかなり控えめ。決して利かないわけではないが、エンジンブレーキに頼りすぎる自分のスタイルを改める良い機会になると思う。前後のブレーキをもっと使わねば。
  • 走り屋さんがよく集まるスポット:視線を感じる。気のせいですか、そうですか。自意識過剰ですか、すいません。
  • 見た目:ノーマルに近いつもり。Nojima公式サイトにZRX1200Rの装着例があるのでそれを参照。ZRX1100と1200Rとの見分け方は、スイングアームの断面形状とサイドのロゴが分かり易い。
  • 燃費:まだ計ってません。計るほど走り込んでません。

トータルコンセプト「のんびりスイスイ系ツアラー」となるかどうかは燃費次第かも。20Lのタンクで16km/lしか走らないなら航続距離は320km。リザーブを含む。リザーブだけで70〜80km走ってくれれば高速道路でも北海道でも安心なんだが。

ちなみにノーマルだと 20km/l前後で、航続距離400km前後になるのはかなり長い部類だと思う。


<まとめ>

ノーマルのまま乗り続けるぞー、といいながら、マフラー換えて乗り心地の豹変ぶりにびっくり。